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Sparkfunのガイガーカウンター続報
ちょっとよさげなデータが取れたので、ガイガーカウンターの「気まぐれ」さ加減の説明に。

これは1日(24時間)のトレンドグラフです。要するに1日における放射線量というか、ガイガーカウンターが計測した値ね。
1分ごとのCPM値、つまり1分間計測して、その値(CPM値)をプロットしたら、こうなったというわけです。
これを見てわかるのは、グラフの上下が激しいこと。低いところは一桁台だし、一番高いところは矢印をつけてありますが、なんか30越えている。
この「飛び出した」ところだけを見ちゃダメ。そういうお話です。
こういうグラフを見せると、危険を煽りたい人は、この時点で何かあったはずだ!きっと放射性物質が!早く避難しないと~!と言います。
でも本当にそう?
簡単にいうと、ここで、この程度の値が出ちゃうのは「たまたま」です。
原因として何が考えられるか
・本当に放射線が入った
・実は回路の不具合で変にカウント数が増えた
本当に放射線が入ったとしても不思議ではありません。ガイガーカウンターで計測できるもののうち、γ線は100m位は平気で飛んできますんで、半径100m以内でなんらかの線源がありゃあ、飛び込んできて計測されるかもしれないので、時々こういうことは起こりえます。
じゃあ、なんか降下物があって、それによってこの近所の線量が上がったか?というと、それは否定できます。なぜならば、この1分間のあいだにだけ存在していて、その後はいなくなるような降下物があるか?という話です。近くに降下物があって、それが放射線を出し続けているなら、その影響は次の1分に出ておかしくないからです。
でも、本当にその1分間だけ何らかの放射性物質が、あったかもしれないじゃないか!という反論もあるでしょう。そりゃあ、あった「かも」しれません。ですが、それが仮にあったとしても、その影響はその1分間だけですし、10とか20カウントしか押し上げていないので、私達に対する影響は、ほぼないと言えます。
回路の不具合もこれもありえますね。前にも書きましたが、Sparkfunのやつは高圧部分があまりよろしくないです。なので、もしかするとそのせいかもしれませんね。
というわけでこの飛び出してるところだけを見て、線量が高い!と騒ぐと本質を見誤ります。
じゃあ、こういうのはどうやってみるか。
目を細めて全体をじーーーっと眺めます。
グラフの「濃い」ところが線になってるように見えるでしょ?
そのあたりが、この場所における傾向ということになります。
大体、10ちょっとくらいかなー?という値ですね。
実際この一日の平均を取ると、13CPMです。これはごく普通の値です。
何がわかるか?
ガイガーカウンターを持って来て、ある場所の線量を1分程度測っても何もわからない、ということがわかります。
なので、線量を(なるべく正確に)測りたいなら、その場でなるべく長い時間測定し、平均を取ることです。
ですが、私達は忙しいので1分とか10分とか適当な時間で計測して「だいたいの」量を知ろうとするわけです。
そういう用途に使われるのがサーベイメーターです。
じゃあ長期間の傾向を見るのはどうするの?というと、そのために設けられているのがモニタリングポストです。うちのSparkfunのガイガーカウンターは現在、私設モニタリングポストとして動いてます。
個々人が被曝した量がどんくらいかを計測するのが、積算線量計といわれるやつで、これは昔はみんなドジメーターと呼んでたんですが、最近はドシメータとかドーズメーターと呼ぶようです。
で、今日も毒吐きます。
「ガイガーカウンター」と称して売っている業者が多いんですが、ドーズうんたらとか、製品名にDoseがついてるのは、実はサーベイメーターじゃないです。あれはドーズメーターで、空間線量を測るんじゃなくて、個人の被曝量を測定するためものなので、空間線量を測定するのは苦手です。形的にカード型とか、体温計型してるのは、ほとんどそれです。簡易的にサーベイに使えるのもあるみたいですけどね。
ただし、個人が受けた被曝量を測定するのには適しているので、ほんとに気になる人は使うといいですよ。
使い方は(なるべく)常時、身につけておきます(当然、電源は入れっぱなしね)。そして、一週間とか一ヶ月の積算線量をみれば、その期間にどの位被曝したかがわかります。(当然だけど、外部ね)
例えば1週間の積算がわかれば48倍すれば1年でいくつになるかわかるわけです。

これは1日(24時間)のトレンドグラフです。要するに1日における放射線量というか、ガイガーカウンターが計測した値ね。
1分ごとのCPM値、つまり1分間計測して、その値(CPM値)をプロットしたら、こうなったというわけです。
これを見てわかるのは、グラフの上下が激しいこと。低いところは一桁台だし、一番高いところは矢印をつけてありますが、なんか30越えている。
この「飛び出した」ところだけを見ちゃダメ。そういうお話です。
こういうグラフを見せると、危険を煽りたい人は、この時点で何かあったはずだ!きっと放射性物質が!早く避難しないと~!と言います。
でも本当にそう?
簡単にいうと、ここで、この程度の値が出ちゃうのは「たまたま」です。
原因として何が考えられるか
・本当に放射線が入った
・実は回路の不具合で変にカウント数が増えた
本当に放射線が入ったとしても不思議ではありません。ガイガーカウンターで計測できるもののうち、γ線は100m位は平気で飛んできますんで、半径100m以内でなんらかの線源がありゃあ、飛び込んできて計測されるかもしれないので、時々こういうことは起こりえます。
じゃあ、なんか降下物があって、それによってこの近所の線量が上がったか?というと、それは否定できます。なぜならば、この1分間のあいだにだけ存在していて、その後はいなくなるような降下物があるか?という話です。近くに降下物があって、それが放射線を出し続けているなら、その影響は次の1分に出ておかしくないからです。
でも、本当にその1分間だけ何らかの放射性物質が、あったかもしれないじゃないか!という反論もあるでしょう。そりゃあ、あった「かも」しれません。ですが、それが仮にあったとしても、その影響はその1分間だけですし、10とか20カウントしか押し上げていないので、私達に対する影響は、ほぼないと言えます。
回路の不具合もこれもありえますね。前にも書きましたが、Sparkfunのやつは高圧部分があまりよろしくないです。なので、もしかするとそのせいかもしれませんね。
というわけでこの飛び出してるところだけを見て、線量が高い!と騒ぐと本質を見誤ります。
じゃあ、こういうのはどうやってみるか。
目を細めて全体をじーーーっと眺めます。
グラフの「濃い」ところが線になってるように見えるでしょ?
そのあたりが、この場所における傾向ということになります。
大体、10ちょっとくらいかなー?という値ですね。
実際この一日の平均を取ると、13CPMです。これはごく普通の値です。
何がわかるか?
ガイガーカウンターを持って来て、ある場所の線量を1分程度測っても何もわからない、ということがわかります。
なので、線量を(なるべく正確に)測りたいなら、その場でなるべく長い時間測定し、平均を取ることです。
ですが、私達は忙しいので1分とか10分とか適当な時間で計測して「だいたいの」量を知ろうとするわけです。
そういう用途に使われるのがサーベイメーターです。
じゃあ長期間の傾向を見るのはどうするの?というと、そのために設けられているのがモニタリングポストです。うちのSparkfunのガイガーカウンターは現在、私設モニタリングポストとして動いてます。
個々人が被曝した量がどんくらいかを計測するのが、積算線量計といわれるやつで、これは昔はみんなドジメーターと呼んでたんですが、最近はドシメータとかドーズメーターと呼ぶようです。
で、今日も毒吐きます。
「ガイガーカウンター」と称して売っている業者が多いんですが、ドーズうんたらとか、製品名にDoseがついてるのは、実はサーベイメーターじゃないです。あれはドーズメーターで、空間線量を測るんじゃなくて、個人の被曝量を測定するためものなので、空間線量を測定するのは苦手です。形的にカード型とか、体温計型してるのは、ほとんどそれです。簡易的にサーベイに使えるのもあるみたいですけどね。
ただし、個人が受けた被曝量を測定するのには適しているので、ほんとに気になる人は使うといいですよ。
使い方は(なるべく)常時、身につけておきます(当然、電源は入れっぱなしね)。そして、一週間とか一ヶ月の積算線量をみれば、その期間にどの位被曝したかがわかります。(当然だけど、外部ね)
例えば1週間の積算がわかれば48倍すれば1年でいくつになるかわかるわけです。
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